砂漠の王と拾われ花嫁
発見
どの位経っただろうか、
ラシッドは太陽が砂漠に沈む前に色鮮やかな布地がひらひらしているのを目にした。
「リセ?」
ラシッドはその塊めがけてガラーナを走らせた。
その塊は砂に倒れた莉世だった。
「リセ!」
名前を呼んでもピクリとも動かない。
「リセ!リセ!?」
ラシッドはガラーナから降りて莉世の身体を抱き起こす。
胸に耳を当てて心臓の音を確かめる。
まだ生きている!
ラシッドは太陽が砂漠に沈む前に色鮮やかな布地がひらひらしているのを目にした。
「リセ?」
ラシッドはその塊めがけてガラーナを走らせた。
その塊は砂に倒れた莉世だった。
「リセ!」
名前を呼んでもピクリとも動かない。
「リセ!リセ!?」
ラシッドはガラーナから降りて莉世の身体を抱き起こす。
胸に耳を当てて心臓の音を確かめる。
まだ生きている!