砂漠の王と拾われ花嫁
ラシッドが水を汲んでいる間、莉世は倒れた木の上に座っていた。



ここから宮殿までは5時間はかかると言う。



宮殿に戻る途中で脱水症状にならないように水をたっぷり汲んでいる。



そんな水を汲むラシッドの所作を莉世は見ていた。



動きに無駄がなく、その所作は優雅。



いつ見ても胸がドキドキしてしまう。



たぶん今も顔は赤くなっているはず。



莉世は右手の甲で頬に触れた。






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