砂漠の王と拾われ花嫁
その後、莉世は眠る事が出来ずにラシッドの胸の中でじっとしていた。
そろそろ空が白んでくる時、馬の蹄の振動をかすかに感じた。
「?」
ラシッドは眉を寄せ、腕の中の莉世の身体も一瞬こわばった。
ガラーナも何かを感じたのか顔を持ち上げた。
「ラシッド様~」
「姫君~」
自分たちを呼び声がかすかに聞こえた。
莉世は身体を起こした。
「あの声は!?」
「あぁ・・・アクバールとカシミールあたりだろう」
ラシッドは顔には出さなかったが安堵した。
そろそろ空が白んでくる時、馬の蹄の振動をかすかに感じた。
「?」
ラシッドは眉を寄せ、腕の中の莉世の身体も一瞬こわばった。
ガラーナも何かを感じたのか顔を持ち上げた。
「ラシッド様~」
「姫君~」
自分たちを呼び声がかすかに聞こえた。
莉世は身体を起こした。
「あの声は!?」
「あぁ・・・アクバールとカシミールあたりだろう」
ラシッドは顔には出さなかったが安堵した。