砂漠の王と拾われ花嫁
「・・・ん」
「リセ!」
莉世のまぶたがゆっくり開く。
次の瞬間、恐怖で顔が歪む。
「大丈夫だ もう安心していい」
「・・・お兄様・・・」
アクバールから渡された毒消しでラシッドはだるさを感じなくなってきていた。
莉世の右手が腹部に動く。
「痛むか?」
男に蹴られた箇所は痣になってしまった。
「本当に・・・もう・・・?」
「あぁ、アクバールたちが来てくれた」
頭をめぐらすとすぐ近くにアクバール、カシミール、カリムが火にあたっていた。
「食料もある 少しでもいいから食べなさい」
そう言うと莉世の身体を静かに起こした。
「リセ!」
莉世のまぶたがゆっくり開く。
次の瞬間、恐怖で顔が歪む。
「大丈夫だ もう安心していい」
「・・・お兄様・・・」
アクバールから渡された毒消しでラシッドはだるさを感じなくなってきていた。
莉世の右手が腹部に動く。
「痛むか?」
男に蹴られた箇所は痣になってしまった。
「本当に・・・もう・・・?」
「あぁ、アクバールたちが来てくれた」
頭をめぐらすとすぐ近くにアクバール、カシミール、カリムが火にあたっていた。
「食料もある 少しでもいいから食べなさい」
そう言うと莉世の身体を静かに起こした。