砂漠の王と拾われ花嫁
宮殿に到着したのは昼前。
「ラシッド様!よくぞご無事で!」
アーメッドが門まで出てきていた。
「アーメッド、すぐに侍医を呼べ」
厩舎の手前、中庭でラシッドはガラーナから降りると莉世を抱き上げ運んだ。
「姫様!」
部屋に入るとマハルが飛んできた。
「ラシッド様、姫様はどうされたのですか?」
ぐるぐる巻きに長衣で包まれている莉世の顔が見えずにマハルは心配げな顔になる。
「マハル、リセの熱が高い」
リセのベッドに横たえラシッドは素早く長衣を脱がしていく。
「なぜ姫様の服がボロボロなのですか?」
美しい生地の服はドロで汚れ、前は引き裂かれていた。
「落ち着け、マハル」
酷い姿の莉世を見てうろたえるマハルにラシッドが言った。
「ラシッド様!よくぞご無事で!」
アーメッドが門まで出てきていた。
「アーメッド、すぐに侍医を呼べ」
厩舎の手前、中庭でラシッドはガラーナから降りると莉世を抱き上げ運んだ。
「姫様!」
部屋に入るとマハルが飛んできた。
「ラシッド様、姫様はどうされたのですか?」
ぐるぐる巻きに長衣で包まれている莉世の顔が見えずにマハルは心配げな顔になる。
「マハル、リセの熱が高い」
リセのベッドに横たえラシッドは素早く長衣を脱がしていく。
「なぜ姫様の服がボロボロなのですか?」
美しい生地の服はドロで汚れ、前は引き裂かれていた。
「落ち着け、マハル」
酷い姿の莉世を見てうろたえるマハルにラシッドが言った。