砂漠の王と拾われ花嫁
「ファティマ様!」


3人は急いで頭を深く下げた。



「このような所で何を・・・・?」


ファティマは3人の向こう側にいた莉世を目にした。



「あら?そうだったわね ここは殿下の中庭だものね?」


莉世を見てにっこり口角を上げた。



「わたくしの女官が何か?」


莉世がまるで彼女たちを引き止めていたかのようだ。



「いいえ、ここはあなた方が入れる場所ではありません どうか早く出て行ってください」



莉世は精一杯の強がりを見せて言った。



ファティマがつかつかと莉世に近づき手を伸ばした。




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