砂漠の王と拾われ花嫁
部屋に戻った莉世は心もとなくベッドの端に腰をかけると、先ほどのファティマの話を思い出していた。
「侍医はわたしとお兄様の事を反対しているの?でもいつも侍医は優しい。でもそんな素晴らしい秘薬があるのにどうして私に飲ませてくれないの・・・?」
頭で考えている事が口について出た。
右手で動かない左手を触ってみる。
触れられていると言う感覚はない。
お兄様は今困った立場になっていると言っていた・・・。
砂漠から戻ってきたラシッドは忙しく一日に顔を見ない日もあるのだ。
困った立場になっているとしたら・・・忙しいのも頷ける。
「侍医はわたしとお兄様の事を反対しているの?でもいつも侍医は優しい。でもそんな素晴らしい秘薬があるのにどうして私に飲ませてくれないの・・・?」
頭で考えている事が口について出た。
右手で動かない左手を触ってみる。
触れられていると言う感覚はない。
お兄様は今困った立場になっていると言っていた・・・。
砂漠から戻ってきたラシッドは忙しく一日に顔を見ない日もあるのだ。
困った立場になっているとしたら・・・忙しいのも頷ける。