砂漠の王と拾われ花嫁
「リセ、結婚しよう」


このまま押し切れば大臣や長老たちはあきらめるはず。



「け・・っ・・こ・・・・ん?」


突然、言われてラシッドの胸に置いていた頭を上げて顔を見る。



「そうだ、堂々とまわりにお前がわたしの妃だという事を分かってもらおう」


「お兄様・・・」


やっぱりお兄様はわたしとの事で反対されているんだわ・・・。



了承されないまま無理に結婚なんて出来るものなのだろうか・・・?



お兄様の失脚・・・・王の座をおわれるかもしれない。



ファティマたちはそう言っていた。



ううん、そんな事があっては絶対にダメ!



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