砂漠の王と拾われ花嫁
「カリムはこの国に伝わる秘薬があるって知ってる?」
「秘薬ですか!?いいえ 初めて知ります」
馬番のカリムが知っているはずはない。
ファティマの女官ですら知らなかったのだから。
「その秘薬を飲めば左手が治るらしいの」
「それは素晴らしい薬ですね!」
話す莉世の顔は浮かない。
「侍医が持っているとファティマから聞いたの それで・・・さっき侍医の部屋に行ったら誰もいなくて・・・」
泣きそうな顔になった莉世にカリムが驚く。
「姫様!どうしたんですか!?」
「鍵がかかって・・・いたけど・・開けて・・その秘薬を盗んでしまったの」
そう言うと顔を伏せて泣き出してしまった。
「秘薬ですか!?いいえ 初めて知ります」
馬番のカリムが知っているはずはない。
ファティマの女官ですら知らなかったのだから。
「その秘薬を飲めば左手が治るらしいの」
「それは素晴らしい薬ですね!」
話す莉世の顔は浮かない。
「侍医が持っているとファティマから聞いたの それで・・・さっき侍医の部屋に行ったら誰もいなくて・・・」
泣きそうな顔になった莉世にカリムが驚く。
「姫様!どうしたんですか!?」
「鍵がかかって・・・いたけど・・開けて・・その秘薬を盗んでしまったの」
そう言うと顔を伏せて泣き出してしまった。