砂漠の王と拾われ花嫁
「どうして良いのかわからない・・・」
「そんなの飲んじゃダメですよ」
「カリム・・・」
「元はといえばあの大臣のせいでおかしくなったんだ!俺の事はかまわないからラシッド殿下に言ってください!」
ラシッドに莉世の手の事を言えばカリムの命がないと脅されていたのだ。
酷い怪我を負わされ、その後の馬の事故でとうとう左手が動かなくなってしまった。
そんな事になってしまったのに一言も言わない莉世にカリムは告げた。
「俺はいいんです あの大臣が悪い男だという事を皆にわからせて欲しいです」
「カリム・・・」
姫様が泣いている姿を見るのは嫌だ。
カリムは涙で真っ赤になった莉世の目を見てそう思った。
「そんなの飲んじゃダメですよ」
「カリム・・・」
「元はといえばあの大臣のせいでおかしくなったんだ!俺の事はかまわないからラシッド殿下に言ってください!」
ラシッドに莉世の手の事を言えばカリムの命がないと脅されていたのだ。
酷い怪我を負わされ、その後の馬の事故でとうとう左手が動かなくなってしまった。
そんな事になってしまったのに一言も言わない莉世にカリムは告げた。
「俺はいいんです あの大臣が悪い男だという事を皆にわからせて欲しいです」
「カリム・・・」
姫様が泣いている姿を見るのは嫌だ。
カリムは涙で真っ赤になった莉世の目を見てそう思った。