砂漠の王と拾われ花嫁
夜になると莉世は必要以上に蝋燭(ろうそく)をつけてもらう。
1人の時は部屋が明るくないと怖いのだ。
「もう外は暗くなっちゃったよ・・・」
バルコニーへ出て外を眺める。
月が満月でいつもより明るかった。
「早く・・・帰ってきて・・・」
呟くと涙が出てくる。
ラシッドが傍にいないと心細くて仕方がないのだ。
昼間はうだるほどの暑さもこの時間になると涼しさを通り越し寒くなる。
薄着の莉世はブルッと震えて両腕で自分の身体を抱きしめた。
1人の時は部屋が明るくないと怖いのだ。
「もう外は暗くなっちゃったよ・・・」
バルコニーへ出て外を眺める。
月が満月でいつもより明るかった。
「早く・・・帰ってきて・・・」
呟くと涙が出てくる。
ラシッドが傍にいないと心細くて仕方がないのだ。
昼間はうだるほどの暑さもこの時間になると涼しさを通り越し寒くなる。
薄着の莉世はブルッと震えて両腕で自分の身体を抱きしめた。