砂漠の王と拾われ花嫁
ラシッドは大臣の掴んでいた胸倉を乱暴に離した。
不意に離された大臣はその場でよろける。
「ここにいる者、全員一致で殿下の妃はファティマ様に決定いたしました」
「まだそんな事を言っているのか・・・」
怒りどころか呆れて言葉も出ない。
「我が娘は殿下の伴侶になる為に育てて参りました 美しさもリセ姫に劣りませぬ」
タヒールはラシッドが考え込んでしまったのを見ると言った。
ラシッドは長テーブルに着いた大臣や長老たちをぐるっと見渡した。
これ以上この者たちの意見を跳ね除ければリセの身に何か起こりそうな気がしてならない。
ラシッドは目を閉じて考えた。
不意に離された大臣はその場でよろける。
「ここにいる者、全員一致で殿下の妃はファティマ様に決定いたしました」
「まだそんな事を言っているのか・・・」
怒りどころか呆れて言葉も出ない。
「我が娘は殿下の伴侶になる為に育てて参りました 美しさもリセ姫に劣りませぬ」
タヒールはラシッドが考え込んでしまったのを見ると言った。
ラシッドは長テーブルに着いた大臣や長老たちをぐるっと見渡した。
これ以上この者たちの意見を跳ね除ければリセの身に何か起こりそうな気がしてならない。
ラシッドは目を閉じて考えた。