砂漠の王と拾われ花嫁
お父様がこれほど上機嫌なのはよっぽど良いお話なのね・・・もしかして!



「お父様?もしかして・・・?」



「そうだ、さすがは我が娘!殿下がお前を妃に迎えるとたった今公言した」



「お父様!うれしゅうございますわ!」



あまりの嬉しさに父の身体に抱きついた。



「すでに準備は始めておる お前はドレスを選ぶだけだ」



「それではすぐに結婚式をあげられますわね?」



ファティマは飛び上がりたくなるほど喜んだ。



「あとはリセが死ねばいいんだわ」



「あの娘は放っておきなさい お前の婚礼に不吉な事があってはならない」




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