砂漠の王と拾われ花嫁
狙われた姫
翌朝、マハルが起こしに来た時、莉世は居間のイスにクッションを抱えて座っていた。
そこがいつもの莉世の座る場所。
水色のサテンのような生地を張ったイスは莉世の為にラシッドがプレゼントしてくれた。
座り心地が良くて好きなのだ。
なによりもラシッドのプレゼントだから。
「姫様、お早いですね?」
「おはよう マハル」
自分の母といってよいほどのマハルに自分の母親を重ねてみてしまう。
そこがいつもの莉世の座る場所。
水色のサテンのような生地を張ったイスは莉世の為にラシッドがプレゼントしてくれた。
座り心地が良くて好きなのだ。
なによりもラシッドのプレゼントだから。
「姫様、お早いですね?」
「おはよう マハル」
自分の母といってよいほどのマハルに自分の母親を重ねてみてしまう。