砂漠の王と拾われ花嫁
* * * * * *
マハルに部屋で休むように言うとラシッドは莉世のベッドの横のイスに腰をかけた。
手を伸ばして額に触れるとまだ熱く、冷たい水でしぼった布を額に置く。
「お前は何も話してくれなかったんだな・・・・」
カリムの話では莉世が邪魔なタヒールは何度となく乱暴な事をしていたようだった。
「なぜ話してくれなかった!?」
思わず言葉を発してから自分のせいでもあると肩を落とす。
「わたしのせいだな・・・・」
自分に迷惑がかからないように言わなかったのだろう。
何でも耐えてしまうリセの性格を逆手に取った卑劣な男め!
マハルに部屋で休むように言うとラシッドは莉世のベッドの横のイスに腰をかけた。
手を伸ばして額に触れるとまだ熱く、冷たい水でしぼった布を額に置く。
「お前は何も話してくれなかったんだな・・・・」
カリムの話では莉世が邪魔なタヒールは何度となく乱暴な事をしていたようだった。
「なぜ話してくれなかった!?」
思わず言葉を発してから自分のせいでもあると肩を落とす。
「わたしのせいだな・・・・」
自分に迷惑がかからないように言わなかったのだろう。
何でも耐えてしまうリセの性格を逆手に取った卑劣な男め!