砂漠の王と拾われ花嫁
今まであの娘が欲しいばかりに殺す事が出来なかったのだ。



しかし娘の幸せを思えばあの娘は邪魔者だ。



ファティマを幸せにする為に殺す事を決意した。



「殺すなら早い方がいい」



「お父様・・・・」



ファティマは父親の残忍さを目の当たりにして背筋が冷たくなった。



自分も口ではリセを殺して欲しいと言った事はあったが、本当に実行されるとなると不安になる。



「安心していいぞ ファティマ 妃の座はお前のものだ」



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