砂漠の王と拾われ花嫁
「わたしは怒っている」
侍医の優しい言葉に安堵したのもつかの間、ラシッドの言葉に莉世は凍りついた。
「お兄様・・・わかっています お兄様の命までも危険にさらしてしまいました・・・」
莉世はしゅんとなって顔を伏せた。
その愛らしい姿にフッと笑う。
「だが・・・・そのおかげですべてがうまくいった」
莉世の栗色の髪に指を滑らせる。
すべてがうまく行ったのは自分の左手の事だと思った莉世だが、ラシッドの意味は違う。
この件があったおかげであくどいタヒール親子を捕らえる事が出来た。
侍医の優しい言葉に安堵したのもつかの間、ラシッドの言葉に莉世は凍りついた。
「お兄様・・・わかっています お兄様の命までも危険にさらしてしまいました・・・」
莉世はしゅんとなって顔を伏せた。
その愛らしい姿にフッと笑う。
「だが・・・・そのおかげですべてがうまくいった」
莉世の栗色の髪に指を滑らせる。
すべてがうまく行ったのは自分の左手の事だと思った莉世だが、ラシッドの意味は違う。
この件があったおかげであくどいタヒール親子を捕らえる事が出来た。