砂漠の王と拾われ花嫁
怪我をしているのになぜ隠すのか、ライラは不思議に思った。


「もしかして・・・殿下が?」


無理矢理、大柄な殿下が華奢な姫様を引っ張ればなるかもしれない。


と考えた。


「違うよっ!」


興奮してしまい姫としての言葉遣いが出来なかった。


「この事はお兄様に話さないで下さい」


「姫様、今日の稽古はこれで終わりです お手当てをいたしましょう」


ライラは莉世の剣を鞘にしまう。


「薬をお持ちしますからお部屋にいてくださいませ」



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