砂漠の王と拾われ花嫁
「わたしはお兄様の奴隷じゃないっ」
「奴隷?もちろん奴隷ではない いい加減にするんだ 手首の痛みで苛立っているんだな」
ラシッドは莉世を抱き上げると部屋の中へ戻った。
莉世をイスに座らせた時、侍医が部屋へ入ってきた。
アーメッドは入り口に立っている。
男性はむやみに女性の寝室には入れない規則になっている。
「いかがなさったのですか?」
莉世はよく侍医の世話になっていた。
剣舞で生傷がたえないせいだ。
「リセの左手首が腫れあがっている」
莉世は膝の上に両手を置いたままうつむいている。
「奴隷?もちろん奴隷ではない いい加減にするんだ 手首の痛みで苛立っているんだな」
ラシッドは莉世を抱き上げると部屋の中へ戻った。
莉世をイスに座らせた時、侍医が部屋へ入ってきた。
アーメッドは入り口に立っている。
男性はむやみに女性の寝室には入れない規則になっている。
「いかがなさったのですか?」
莉世はよく侍医の世話になっていた。
剣舞で生傷がたえないせいだ。
「リセの左手首が腫れあがっている」
莉世は膝の上に両手を置いたままうつむいている。