砂漠の王と拾われ花嫁
ラシッドの妹
体がビクッとして目を覚ました。
蝋燭の灯はあるもののまだ暗い時間だ。
嫌な夢を見た。
頬が濡れていて寝ながら泣いていたようだった。
途端に莉世は心細くなり涙が溢れてきた。
「姫様?悪い夢でも見たのでございますか?」
嗚咽を堪えるとマハルの声が聞こえた。
「・・・マハル」
一人でこの世界へ来た時の事を夢見ていた。
心細かったあの時の事を夢に見て心臓がバクバクと音をたてていた。
「わたし・・・・わたしは誰?」
どうしてこの世界へ来てしまったのか。
タヒール大臣の言葉は莉世の心を不安にさせた。
「姫様?もちろん殿下の妹君のリセ様です」
マハルは4年前にラシッドから告げられたように莉世を殿下の妹と言った。
蝋燭の灯はあるもののまだ暗い時間だ。
嫌な夢を見た。
頬が濡れていて寝ながら泣いていたようだった。
途端に莉世は心細くなり涙が溢れてきた。
「姫様?悪い夢でも見たのでございますか?」
嗚咽を堪えるとマハルの声が聞こえた。
「・・・マハル」
一人でこの世界へ来た時の事を夢見ていた。
心細かったあの時の事を夢に見て心臓がバクバクと音をたてていた。
「わたし・・・・わたしは誰?」
どうしてこの世界へ来てしまったのか。
タヒール大臣の言葉は莉世の心を不安にさせた。
「姫様?もちろん殿下の妹君のリセ様です」
マハルは4年前にラシッドから告げられたように莉世を殿下の妹と言った。