砂漠の王と拾われ花嫁
そう言うと目を閉じてしまいマハルは聞き出せなかった。


何をかたくなに言わないのか・・・・。


もしかしたら手首以外も何者かに暴行を受けているのでは・・・?


マハルは心配になってきた。


誰が姫様をこんな目に合わせたのか・・・・。


マハルは大きくかぶりを振ると部屋を出て行った。






部屋を出て行ったマハルに莉世はホッとした。


ずっといられては敵わない。


寝たふりをしたがラシッドが傍にいないのに眠れるはずがなかった。


昼間は一人でも眠れるのだが、夜は眠るのが怖い。


それにさっきの薬は睡眠薬が入っていたらしくぐっすり眠れた。


今はすっかり目が冴えてしまっていた。



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