砂漠の王と拾われ花嫁
ラシッドが執務室で机に向かい書類にサインしているとアーメッドが現れた。


「なんだ?」


片方の眉を上げてアーメッドを見る。


仕事を中断させられて苛立たしげだ。



「タヒール大臣が隣の部屋へお見えになっています」


「タヒールが?」


怪訝そうな顔で立ち上がると隣の部屋へ行った。




ラシッドが姿を現すとタヒールが床に伏せて挨拶をした。


「何用だ?」


タヒールは莉世がラシッドに言っていないか探りを入れにきたのだ。



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