ケータイ彼氏[さみ短2]
伝言消去
公園のベンチ。
空は青くて、桜の花びらが、舞っている。
去年は、コージと見上げていた、桜。
ちゃんと、笑っているんだよ?
ただ、お日さまと桜の花が眩しくて、涙が止まらないだけだもん。
ちゃんと、コージが心配しないように、笑って、前に進むから。
だから、コージも、笑っててね?
アヤカがコージのこと忘れても。
コージはずっと、アヤカのこと、見ててね。
「バイバイ、コージ」
耳元から外した携帯電話。
ずっと、触るのも怖かったボタン。
触れて、ゆっくりと、押した。
空は青くて、桜の花びらが、舞っている。
去年は、コージと見上げていた、桜。
ちゃんと、笑っているんだよ?
ただ、お日さまと桜の花が眩しくて、涙が止まらないだけだもん。
ちゃんと、コージが心配しないように、笑って、前に進むから。
だから、コージも、笑っててね?
アヤカがコージのこと忘れても。
コージはずっと、アヤカのこと、見ててね。
「バイバイ、コージ」
耳元から外した携帯電話。
ずっと、触るのも怖かったボタン。
触れて、ゆっくりと、押した。