三澤斗春と集められた名探偵。
結局は、すいません。
「トリックは簡単なんだ」
三澤は語り出した。
「簡易ホログラム装置とでも言おうか……装置っても、用は内面が鏡でできた球体で、てっぺんに穴が開いてんのな。その装置の中に、ダイヤを入れるとあら不思議。穴の上にダイヤがあるように見えるじゃないですか!」
「あ、そんなオモチャみたことあります、マックで」
「んで、鏡の中に明かりが入らないようにしたら消えるわけな。で、誰かが消えたダイヤを確認する振りをして、穴に蓋をしたら完全に消えるわけだな」
「あぁ……なるほど」
あっけないなー。
「はい、終了。解決!さっ、帰ろーぜ」
「え、教えてあげないんですか?」
「あー、めんどくさいからな。それに俺、名探偵じゃないし」
「根に持ってるでしょ」
「持ってねーよ!」
速足で歩き出す三澤。
亜九谷は、ふと疑問に思った。