三澤斗春と集められた名探偵。
「…………優秀な上司には、必ずしも優秀な部下がつくとは限らない、ってことだよ」
三澤が、ぽつりと呟いた。
まるで、心を見透かされているようだった。
「だいたいは見透かせられるよ」
「…………」
モノローグと会話しないで欲しい。
そうか、よくよく考えたら、附屋根が事務所を訪れたことから、おかしかったんだ。
探偵が別の場所に集められていることを知っていながら、探偵事務所を訪れるなんて、おかしい。
あれは、部下の尻拭いで現れたのか……。