三澤斗春と集められた名探偵。




いつものコートを羽織り、帽子をかぶり、三澤は簡単に準備を完成させた。



「ほら、いくぞ」



「はい。打倒、快盗です!」




事務所に鍵をかける。



ふと、三澤は足を止めた。



「あ、これだけは言っておこう」



こちらに、振り返る。



「探偵物で知り合いが尋ねてきた話の事件には、その知り合いが一枚噛んでいる」



「誰に向かって、言ってるんですか?」



「世界さ。ちなみに、探偵物のアニメの犯人は、その回の有名な声優のキャラ」



「また、しょーもないことを言って……」




こうして、三澤達は事件に自ら顔を突っ込んだ。




いや、突っ込もうとしていた。




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