アイドル様とヒミツな恋を。
「愛花ー!」
休み時間。
「愛花ー!」
給食。
「愛花ー!」
昼休み。
「愛花ー!」
帰り道。
―プチッ
「だぁぁ!!しつこい!!」
ずっと無視してきたけどついに私はキレた。
「一緒に帰ろ?」
満面の笑みで私に言ってくる。
……そんな顔されたら…。
「……解ったよ…」
断れないし……。
仕方なく私は叶多と帰った。
後ろから、黒い車が来ているのにも、気付かずに。
「ばいばーい♪」
「ばいばい……」
叶多のほうが学校に近かったので、
叶多の家の前で別れた。
「また明日ねー!!」
笑顔で手を振ってくる。
……明日も会うのか…。
何だか、イヤな気分になった。