アイドル様とヒミツな恋を。
「ただいまー」
私は家に帰った。
珍しく竜人が先に帰っていた。
でも、返事がない。
「竜人……?」
ゆっくりと近づくと、
―ドンッ
「きゃッ!?」
いきなり壁に押し付けられた。
そして、両手を押さえ込まれる。
「今日、一緒に帰ってたヤツ、誰?」
すごく怖い顔をして、竜人が聞いてきた。
叶多のこと……?
っていうか、何で知ってるの?
「あっ、あれは……」
いきなり告白されたなんて言えないし……
「言えないなんて、もしかして浮気?」
だんだんと私に詰め寄ってくる。