§運命論§
翌日、美嘉の頼みを聞いたはいいがほとんど話したことのない相手にどうやったら自然に聞けるか悩んでいた
…いきなりアドレス教えて!とかなれなれしいよね…下手したらあたしが好きみたいになるかもだし…怪しい人だと思われんのもさすがに嫌だしなぁ……
「奈緒っ!早くクジひいて~」
「へっ?!あっ…はいはいっ」
…14番……どこだろ……
うわっ!!前から2番目…
考えこんでいる間にクラスではいつの間にか席替えが行われていた
「奈緒~っ!どこだった?あたし一番前なんだけど~まじ最悪…」
「えっ!みっく何番?どの列?」
「13番…窓際なのが唯一の救い……」
「マジでっ!?あたし14番!!やったぁ!前後じゃんっ」
「えっ、うそっ!?ラッキー!!奈緒が後ろに居るなら一番前でも我慢できるょ~」
こうして親友、渡辺來海[ワタナベクミ]と席が近くなった私は新しい席へと移動した