その言葉に押しつぶされるように

悩んで

悩んで

歌手という立場を恨んだ。



立場を利用してちやほやされたくない。

秘密にしておけば裏切られたような言葉が降る。



だったら、やめてしまおう。

閉ざしてしまおう。



ただの宇崎要に戻ろう。

そうすれば、過去の自分になる。



別に嘘をつくわけでもない。

俺はもう、神崎梅亜じゃないから。



梅亜をやめると共に、俺は学校を去った。
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