ふっと軽くなった気がする。

全ての不安が抜けたみたいに……思わず菅原を抱きしめた。


「……ありがとう」


嬉しかった。


嬉しかったけど、気になることがひとつ。


「そういえば、昨日言ってたお前の好きな奴って……?」


考えてみたら、俺は大変なことをしている気がする。

キスしたり抱きしめたり……。


……ってか菅原、熱い。


「また体温上がった!?」


ガバッと体をはがす。


「顔真っ赤じゃん!!わり、外にいてもしかして冷えてた?疲れたか?熱さまシート?氷?」

「だ、だいじょぶだからっ……寝てればすぐに熱引くよ」
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