「……もう四時半ね。何時までいられる?」

「えと……五時半頃には帰りたいです」


あれ?

結局泊まらないのか?


「明日も平日だし……ね?」


そう言って俺を見る菅原。


また今度ってこと?


「でも帰り、三十分はかかるよな?」

「大丈夫。ひとりで帰れるから」

「危なくないか?」

「大丈夫だから」


でも最近は日が落ちるのも早いし、内心、心配だ。


「そうね、確かに」

「本当に大丈夫ですから」


そう言って菅原はにっこり笑った。
< 208 / 410 >

この作品をシェア

pagetop