Q
メールを一件一件確認していると、視線を感じた。
見ると菅原が俺をじっと見ている。
「……す、菅原……?」
「そんなに大勢にアドレス教えているの?」
首を傾げて心配そうな瞳で見つめてくる。
なんなんだ、その曇りのない瞳はっ!!
「ち、違う!!俺が学校で教えた奴はお前ら含み阿部麻里亜と大原と柚くらいに……しか……」
……!!大原か柚のどっちかの仕業か!!
アイツら俺のアドレス教えやがったな!?
そんな怒りを積み上げている間にまた二通着信が入った。
「……次は誰?」
あきれながらメールボックスを開くと、一つは愛海からだった。