Q
Q様の考え
――放課後
俺は菅原に言われた通り、校庭に出てゴミ拾いを始めている男達のところに来た。
「オイ、テメーら」
「あぁ?なんだテメ……Qバッチ!?」
「ちゃんとやってるか?」
「はいっ!!」
こいつらは俺に付いているその証を見たとたん態度が激変した。
恐るべしQバッチ……。
「あ、あの、何かご用で……?」
今度はなんだと不安そうに俺の言葉を待つ男たちは、さっきまでの態度とまるで違う。
別にそんなに怯えなくてもいいんだけど……手伝いに来ただけだし。
「そうそう、俺も手伝うから、さっさと終わらせて帰ろうぜ」
「手伝っ!?そ、そんな、Qバッチの方にそんな……」
「いいのいいの、涼歌様に言われたんだから」
さっきまでと本当に同一人物なのかと思うほどの激変ぶりに、菅原が今まで一体何をしてきてこうなったんだと疑問が浮かんだ。
いや、もしかしたら歴代のQたちが何かした可能性や、理事長の可能性も考えられるけれど。
それはさておき、ゴミ拾いだ。
「で、どこまでやった?」
「ここから北までです」
つまりそれは校庭の1/3
俺の自由はまだまだ遠い……。