Q
その一時間後、ようやく終わった。
思っていたよりも早く終わったような気がしている。
俺たちがゴミ袋を持ってゴミ捨て場へ行くと、そこには菅原がいた。
「ご苦労様。帰っていいわ。ウサギさんもありがとう」
「は、はいっ!!すみませんでしたっ!!」
そう声を揃えて謝ってから逃げるように帰って行った。
その後ろ姿を見送る俺と菅原。
あれだけ態度が急変するくらいならもう、懲りただろうな……。
「なにしてんのウサギさん?帰るわよ」
「あ、はいっ!」
そうだ、菅原を家に送り届けるまでが俺の仕事だ。
教室まで鞄を取りに行き、その後俺らも下校した。