「よかった、要くんやっとみつけた」

「……阿部麻里亜」


なんだかとても久しぶりな奴が登場したな。


「どうした?アンタもお題?」

「そう、Qバッチが必要で」

「……コレ?」


あ、そうか。

こういうのもあるんだな。


俺はQバッチを取り外して阿部麻里亜に渡した。


「ありがとうっ!」


そのまま隣にいた男の手を引いて生徒会室に向かって行った。


「Qバッチのない宇崎って、なんか普通」

「は?」

「なんか、今まであったのになくなってるから違和感がある」


……まぁ、白のバッチは目立ってたからな。
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