Q
──そして、表紙の会話に戻るのだ。
「なんで俺が用心棒なんか──」
「……あなた、転入生でしょう?」
「無視かよ!!」
信じられない……信じたくない展開に、俺はこっそり逃げようかと、企む。
俺は平和に生活出来ればそれでいい。
すると、ひとりの男子が目の前にいるこの女になにやら耳打ちをした。
……あ、俺のクラスの奴かも……。
いい予感がこれっぽっちもしねぇ。
「へぇ……ウサギさん、ねぇ」
「は?……って!なんでそれを!?」
あ、コイツ教えやがったのか!?
すげぇ「いい仕事した」みたいな顔してやがる。
「今日からよろしく用心棒さん」
そう言って、有無を言わさない微笑みを浮かべた。
「……俺の意見は聞かないの?」
「必要ないわ。この学校ではQが全ての権限を持っているの。つまり、アナタは断れない」
なにそれ。
……って思ったけど、なんか学校の説明の時にクイーンがなんちゃらエースがなんちゃら、聴いたような気がしないでもない。