「なんだなんだ〜?ウサギさん、機嫌悪いなぁ?」



そう言いながら肩に手を置かれる。

機嫌が悪い?

当たり前だろう、元々これは肩に手を置いてるお前のせいだ。



「……安西テメェ……」

「涼歌様に嫌われたかぁ〜?」



だからお前のせいだってば。

おれはウサギと呼ばれることが好きじゃない。

菅原に嫌われたから機嫌が悪いとかそんなんじゃ決してない。



「まぁ嫌われるなんてそれはないか、お前相当お気に入りっぽいし」



安西はニヤリと笑みを浮かべる。



「俺が、お気に入り?」



この男、Qについて詳しいのか?

どこ基準でそれを言う?

まぁ仲は悪くねぇけど...。



「やっぱりそうだよねぇ〜、まぁ私は前の用心棒さんよりはウサギンの方がいいと思うけどね」



そう言うのはクラス委員長。

ネコさんより俺の方がいい?

ネコさん何したんだ一体……。



この学校はQ制度がある以外は普通の高校と対して変わらないらしい。

……いや、むしろ制度自体がおかしい。
< 50 / 410 >

この作品をシェア

pagetop