「そういえば、中学ん時の涼歌様のウワサもねーよな?」

「え?あぁ、アソコ廃校になったって。今はもうないよ。最後の学年だったらしいよ?」



近くにいても全然知らない菅原のこと。



俺が一番近いらしいのに、俺が一番知らない。



知らなきゃいけない?

そんなことはない。



俺はただの用心棒だから……でも知りたい。

聞けば聞くほど知りたくなる、過去の菅原。



いつの間にこんなに気になるようになっていたのだろうか。

出会ってまだほんの少ししか経っていないのにな。
< 52 / 410 >

この作品をシェア

pagetop