なんかトランプみたいな制度、みたいなイメージの話を聴いたような……。



まぁいいや、今は。

今はこの女が何で俺に目を付けたのかが知りたい。



だいたい、なんで普通に昼休み楽しんでた俺をいきなり思い付いたように呼びかけ、その上巻き込むんだ?

ありえないだろ。



Qだかなんだかしらねーけど、俺を巻き込むな。



なんて正直に言いたいけど、この現状を見ると……どうやら全ての生徒を敵に回しかねない。

あぁ、俺こんなにヘタレてたっけ?



俺はため息を一つついてから了承の言葉を口にした。



「……とりあえず、今は全然この学校のこと知らないし、後で話してくれる?」



この場はとりあえず、これで引いてもらおう。

ギャラリーの睨みハンパねぇ。



「いいわ。じゃ、放課後二年A組に迎えに来なさい。帰りに歩きながら説明するわ」


……つまり、『一緒に帰りましょう』……っつーことでしょうか?

何を考えてるのか全くわからない人だ、そう思った。
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