気になって仕方がない。

俺が起きるまで一体何をしていたのか、俺は寝ぼけて変なことしてなかっただろうか、それなら菅原に聞いてみればいいと思った。



「とりあえず、パタッと寝ちゃってたウサギさんをベット運ぼうとしたんだけど……」



俺を運ぼうとって、体格からしてムリだ。

俺は菅原より身長も高いし、人並みに体重もある。

それに対して菅原は華奢で、いかにも軽そうだ。



男運べるもんか。



「力がなくて持ち上がらなくて、お布団の方を持って来てかけちゃいました。床で寒くてごめんね?」

「あぁ、サンキュ」



上半身だけ起き上がった俺の足元に広がっている布団を見る。

床で寝たから全身痛いけれど、冷えずにいられた。

ありがたい。



「それからゲームのお片付けを始めて……」

「あ!!そういや……」



昨日までゴチャゴチャしてたゲームたちがキレイに片付けられていた。



「……サンキュ……そんままでもよかったのに」

「ううん、歩きにくかったから片付けちゃったの。勝手に片付けてごめんね?」



ありがたい……。

菅原は女子力が高かった。
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