Q
「それで用心棒の家に転がり込むんですか……」
「この立場だと、友人がいないのよ。いつも下から私を見る視線」
「まぁQだからな」
「なにか理由を付けて正体明かして友達になるのは許されているの。でも、女の子って、守る立場になりにくいから……」
用心棒
この立場は普通男だからな。
彼女はどれくらいQのことを姉から聞いているのだろうか。
話して大丈夫なのだろうか、それとも俺と同じように、ネコさんと同じように、そばに置くのだろうか……。
「Q様、それでは私がお友達になります。Qバッチを付けていなくても、正体を知ってる私なら要くんと同じでしょ?」
俺は驚いた。
言われてみればそうだ。
菅原を見ると唖然としている様子。
コイツも今気付いたな。