「私たちが手を出しても平気?」

「でも、こんなことQ様の手を煩わせるなんて……」


なかなか決意の出来ない彼女に、今度は俺が彼女の背中を押した。



「困ってる人を助けるのもQの仕事だぜ?今は自分のことを優先しろ。Qとか関係ないとしても、……今、アンタは困ってるか?」

「……困って……ます」



うるうるとしたその目で俺を見て、そう返された言葉。

よし、成立だ。



「そう。わかったわ。じゃ、私の用心棒をレンタルするわ」

「……へ?」



そうだな。

用心棒がいればそこまで……ってあれ?



そこまで考えて、菅原の用心棒ってまさか……と思い、バッと菅原に顔を向ける。

そういえば菅原の用心棒って……。



「だからウサギさん?これから解決するまで、ついてあげて」



俺しかいないんだった!!
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