悪逆の檻
恋と甘々
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「ーーーーーーっ。」


恋【れん】は、ロックが解除された部屋から転げるようにして飛び出した。



力任せに扉を、叩き閉めたまでは、勢いがあったが、

金属同士が噛み合う、ガチャンという音を最後に、そのまま力なくずるずると床に這いつくばった。



人が吹き飛んだ。

さっきまで会話をして、ゲームをしていた人間が吹き飛んだ。

意味がわからない。

怖い。

次は自分かもしれない。


なんで、参加してしまったのか。


途中辞退はできないのか。


怖い。

逃げたい。

畜生。

なんで、こうなった。

どこで間違った。


甘々な温室で育った現代日本人がすることじゃない。



こんなこと、したくない。



したくないんだ。

しかたないんだ。







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