悪逆の檻
素直な感想は、
『やっぱり、か』
だった。
手札に、7が4枚もある。
そんなことは、あるはずがない。
カードを使いきったら勝ちの七並べで、最初に4枚減らせる。
これは、一見幸運に見えるが、違う。
七並べの本懐は、いかにパスをせず生き残るかだ。
つまり、最初から4枚分、死に近いということだ。
こんなに、露骨に偏らせるとは。
もはや、隠す気など微塵も感じられない。
正面から臆面もなく、堂々と不正を行っている。
震える。
普段なら押し止められる、それも、制御がきかない、
臓物から震えている。