悪逆の檻
こいつ、ナメてやがる。
ナめられるのだけは、許せねぇ。
「てめぇ、殺すぞ!」
「なに? マジギレなんですけど、ウケる。 ウケットシー・オブ・ジ・イヤー! フゥー! 」
こいつは、マジで気持ち悪ぃ。
さらにナメてやがる。
ぜってぇ、許さねぇ。
「それにっすね。 プレイヤー殴ったら、失格で爆死しちゃうかもですよ!? いいんすか?」
あ。
そういうことか。
暴力はない。
だから、イキってたのか。
クソだせぇ、な。
だったら、大丈夫。
・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
殴っても大丈夫なことは、すでに実践済みだ。
前のプレイヤーをボコった。
俺は、それで、勝ち上がった。
机の下。
中央にある、机の脚を、怒りに任せて思いっきり蹴り飛ばす。
「ーーーーっ!?」
机と椅子と男を、まとめてぶっ飛ばす。