悪逆の檻
そして、私の地獄は、ここから始まる。
もう、心の底から喜べなかった。
どんなに嬉しいこと、楽しいことでも、
冷淡な自分がいるという事実が、
それを曇らせる。
今まで、心地よく感じられていた、
友情や愛情、信頼、チームワーク、
それらの言葉が、
ただの耳障りの良い、たわごとにしか聞こえない。
うすら寒い。
だからといって、
それらを拒むこともできず、
ただ耐えることしかできない。
大人相手に、子供騙しのショーを披露しているような。
つまらない脚本の劇を演じているような。
どうにも避けようのない、つまらなさの中で暮らしている自分。
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そんな、自分が殺したいほど憎かった。