bitter love
「ねぇ しょうちゃん…」
「大好きだよ。
本当に大好き。
だから結婚してるって聞いた時は別れようと思った。
しょうちゃんの家庭の幸せを奪う権利は私にないからね…
でもね…
でも…」
「しょうちゃんと離れられないよ…
離れたくない。
これ以上関わっちゃいけないって分かってるんだけど、好きっていう気持ちがどうしても先にきちゃうんだ。」
「辛いことが多くなるのは分かってる。
でも、しょうちゃんが傍にいてくれたら乗り越えられるよ。」
美沙は俺の胸の中でこう言ってくれた。
―…ありがとう 美沙…
俺が必ず幸せにするよ。
美沙が辛くなったら、いつでも駆けつけるよ。
だから俺の隣にいてくれ…
もう泣かせたりしないから…
俺は美沙の頭を優しくなでながら、これからまた一から始めよう…
そう心に誓った。