bitter love
第二章
あの日から1ヶ月が経った。
彰弥は前よりも私の事を気遣ってくれる。
もうすぐクリスマス。
街はクリスマス一色モード。
でも、私は違った。
私は彰弥に一緒に過ごしたいと言い切れずにいた。
やっぱり気になるのは彰弥の家庭。
考えずにいようと思っても、気になってしまう。
ある日、彰弥からクリスマスのことのメールが届いた。
クリスマスは仕事??
本当はどっちとも休む事ができた。
でも私は25日しか空いてないことにしようと思った。
彰弥は子供が大好きって話をよくしている。
クリスマスは子供の楽しみだもんね。
25日は空いている事を伝えた。
一緒に過ごそう
そのメールが嬉しくて、涙が出そうになった。
あの日以来、辛い涙は出ていない。
嬉し涙はたくさん流した。
彰弥に愛してると言われるだけで涙がこぼれる。
―これは嬉し涙だよね―