bitter love


待ちに待った25日。



今日は予約していたケーキを受け取って、



彰弥の仕事が終わる18時に着くように、電車に乗った。



駅に着いて、彰弥を待つ。


しばらくすると、クラクションが鳴った。



―しょうちゃんだ―



急ぎ足で車まで向かった。


「待った?」



「ううん。大丈夫」



そのままイルミネーションの場所まで向かったんだ。


そこに着くとカップルだらけ。



イルミネーションよりも、人の多さにびっくりした。


「すごい人だね…」



5分ぐらいで一周回れた。


回りのカップル達はみんな手を繋いでる。



うらやましいよ…



手を繋ぎたいよ…



展望台に向かった。



下を覗くとさっき一周した所が一望できる。



彰弥は私の左手をとった。


嬉しくて泣きそうになったんだ…



ただ手を繋いだだけなのに、嬉しくてたまらなかった。



他のカップルは当たり前の事かもしれないけど、



私にとっては違う。



些細な事で、嬉しくなる。


―ねぇ しょうちゃん。

来年のクリスマスも一緒にこようね―



しばらくして帰ることになった。



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